| ショートショートって? |
ショートショートとは、簡単に言えば「非常に短い小説」のことです。ただ、一言に「短い」と言っても、単に短ければいいわけではありません。そこに、小説としての面白みがなければ、残念ながら小説とは言えません。目を見張る設定、巧みな構成、そしてあっと驚くような結末。それら、小説のエッセンスを、原稿用紙数枚という字数にぎゅっと詰め込んだものがショートショートです。 中でも特に、あっと驚くような意外な結末を信条とする『ショートショート』は、日本のSFの父とされる、故星新一が築き上げた小説体系と言えます。そのため、ショートショート=SFという認識がショートショート勃興当時にはありました。しかし、徐々にショートショートはSFから外に拡がり、ミステリ、恋愛小説、あるいはファンタジーに至るまで、あらゆるジャンルのショートショートが書かれるようになりました。 しかし、今出版界を見てみると、ショートショートと銘打たれた書籍の出版は、残念ながらほとんどありません。ショートショート界の巨匠星新一の死を境に、急速に衰退しようとしています。理由の一つには、ショートショートがプロ作家にとって非常に「効率の悪い」ものであるからというのがあります。ワンアイデアで一冊の本が書ける長編と違い、ショートショートは一冊の本を書くのに少なくとも数十のアイデアを必要とするのです。星新一の生前は、それでも多くのプロ作家によるショートショート集の出版がありました。しかし、それも今ではほとんどありません。このままでは、ショートショートの芽は完全についえてしまいます。 その危機を救うのが、ネットショートショートであると、我々は考えます。何億、何十億というブレインの集合体としてインターネットをとらえたとき、新しいショートショートの形が見えてきます。現在、ショートショートをメインコンテンツとするホームページがインターネット上に多数存在しています。その中には、出版されているショートショート集の収録作品に引けを取らない、あるいはそれらを凌ぐ作品が数多く溢れています。 これらを集め、一つの作品集として昇華させることができないだろうか。それが本コンテストの狙いなのです。 |